和平行腳

第二回観音文化国際フォーラムでは

観世音菩薩について語ると、その最も特殊な点は、つまり「尋聲救苦」(声を聞いて、苦難から救う)能力です。いかなる人も、危険・災難に晒された時、観世音菩薩の名を唱えさえすると、即、菩薩のお助けを得ることができるのです。

この最たる「本事」をお持ちの観音菩薩は、慈悲の化身であるばかりではなく、観音信仰は、各種の通俗的信仰と混合し、極めて多元的な信仰の内容を生み出しました。学術思想の立場、信仰実践の立場、或は芸術や雕塑、絵画の角度、または民間風習の角度のいずれから見ても、観音菩薩は、全てに於いて最も広く且つ最も長い時を経た一人の大乗菩薩なのです。

では、霊鷲山と観音の因縁については、どのように始まったのでしょう?「慈悲と禅」は霊鷲山の宗風であり、心道法師が率いる四衆弟子たちの修行の方向でもあるのです。「禅」は、心を落ち着かせ、心を原点に戻らせてくれます。心が穏やかな時、世界は平穏です。また「慈悲」は観世音菩薩の願力を実践することにあります。観世音菩薩の願力は、慈悲喜捨(友愛・哀れみ・喜び・平静の心を広げる)、救苦救難であり、その中には観音の各種法門の修行が含まれています。

福隆に位置する霊鷲山下院の的金仏殿。殿内の「千手観音彩銅雕像」と周圍の百八体の彩銅雕観音像は2018年に完成し安置されました。この彩銅雕観音像は、国宝級の銅雕大師-林健成先生とそのグループが心血を注ぎ、数年の歳月をかけて完成した絶妙な美と荘厳さを有する造像芸術であり、台湾でも殆ど見られないだけではなく、世界でも貴重な芸術の地位にあります。百八観音造像は、全世界初の彩銅雕造像芸術作品であり、更に108体の観音造像の華美と荘厳さを完全に呈しており、観音菩薩の大悲化現の他、霊鷲山仏教教団が観音法脈を継承していく使命をも象徴しています。

観音信仰も金剛乗仏教の流伝に從い、西から東へと至り、インド、中央アジア、中国、日本等への流伝の歴程を経ましたが、何故観音菩薩は、この全ての歴程に参与できたのでしょうか!何故観音信仰は各種の境界を超えて、広く流伝し、最も長く、最も広く流布した大乗菩薩になれたのでしょうか!…本年2019年の第二回観音文化国際フォーラムでは、「観音文本」から出発し、歷史と時間の縦軸から観音をテーマとする文本を橫軸とし、古を観て現在を窺い、先人の教えを受け継ぎ、未来を切り開く観音の万世慈悲の道を探索します。過去から現在、未来へと観音が千年の世界を照らす路を巡礼し、以て観音信仰の「文化の道筋」から観音信仰の脈絡と変遷を考察研究すると同時に、観音の本源を探し出し、また観音文本がインドから中原の地に、そして世界に達したことを検討し、異なる時代、異なる地域の観音信仰が如何にして多様に融合したのか?如何にして和やかに共生してきたのか?及び観音文本の多様性が観音信仰と内包する脈絡の変遷を検討します。

国民がより親近感を覚え、百八観音を理解し、更には「百八」(108)の数字

の広義を多樣性のある「観音総集」の概念にまで拡大し、台湾から出発し、世界に向けて観音文化芸術の全てが慈悲と深い意義を有する美を押し広め、百八観音が表に出て、文化、芸術、学術をパイプとして、世界を繋ぐことを期しています。また新北市政府の指導の下、霊鷲山仏教基金会と世界宗教博物館は、日本、ネパール、中国大陸、及び台湾から、特別お招きする国際レベルの観音研究学者が一同に会し、多くの方々をお連れして古から今日に至る多樣な観音文本から出発し、観音信仰の流伝のルートに思いを馳せます。この精細な期待あふれる「第二回観音文化国際フォーラム」への皆様のご参加を心より歓迎いたします。

第二屆觀音文化國際論壇 報名 ►