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第四回観音文化国際シンポジウム 台湾と日本、七人の学者が観音の化身になり 生態危機に瀕する地球のため打開策を探す

2022-09-30

「彼の観音力を念じ、人間に浄土が現れる!」第四回観音文化国際シンポジウムが9月28日に台湾新北市の霊鷲山聖山寺善法樓3階と日本名古屋市市内の音楽劇場メニコンANNEXで同時開催され、両地の学者や専門家七人は観音様における慈悲救済精神から論点を展開し、オンラインの対話によって、如何に具体的な行動で地球の生態系に瀕する危機を解決し、手を携えてポストコロナの「平安時代」を創造することを議論した。来場者の皆様にも同様な理念を広めてもらい、共に観音の化身になることを期待している。

霊靈鷲山全球百八観音文化総会、生命平和大学準備処、日本・脩志学院よりの共催で行われた第四回観音文化国際シンポジウムは、今年のテーマは「彼の観音力を念じ、人間に浄土が現れるー観音オンライン(再現)の平安時代」とし、観音精神を通じて、地球生態系に瀕する危機を思考、「観音浄土、すなわち唯心の浄土」の真義によって、解決策を探ろうとする。如何に地球を癒す?台湾生態学会創始者・理事長陳玉峯は観音と台湾禅の解析により、心道法師の取り組んでいる「難行道」で、実践可能の「観音生態学」の新観点を掲げた。

開幕式は新北市の侯友宜市長のスピーチ映像で開場し、侯友宜市長は観音学の信仰文化で芸術、文化、学術を繋げる霊鷲山を評価し、それで各地の民衆が異なる方向で観音様を再認識できたことに感謝した。内政部の陳宗彥次長も事前録画で祝福の意を表し、コロナ終焉期に際し、観音の慈悲と愛の導きが必要とされると述べた。

日本の脩志学院校長山元ヤス子は、どんな困難に遭っても、国際シンポジウムを続けることだけでも意味が大きいと肯定し、特に人間は経済活動を重視しすぎたため、自然の摂理を破壊した現在、心の教育はまさに今の転換点に重要とされ、観音信仰が人々に我が美しい地球を大事にさせてもらい、新しい時代を迎えるようにと強調した。

「人々皆観音さま、それぞれ菩薩さま」、霊鷲山開山住職心道法師は開会挨拶で、さらに多くの人が観音様の慈愛精神を学び、ありとあらゆる命を大切にしてもらうことに期待をかけた。特に情報時代に観音様の召喚が必要で、この愛を生態系にも広めて、人々に生態環境を重視してもらうことによって、生態系が永続し、地球の災厄が無くなり、戦争が休止できると強調。生態の威徳力を向上させ、地球に平安を、人間世界が平和になり、「多元で共生し、お互いに頼りつつ共存する」の生態系バランスを保つことを呼びかけた。

今回のシンポジウムは台湾と日本の学者、専門家七人による六本の論文発表が行われた。内容が豊富で、多様性に富んでいる。また、霊鷲山は専門家をお招きし、3年間をかけ、実際のフィールドワークの形で台湾の観音文化史を編纂する予定。心道法師もシンポジウムの場を借り、編集委員に招聘状を授与した。

台湾・国立台北大学中国文学学科教授兼東西哲学と解釈学研究センター主任の賴賢宗は文化を超える観点から仏教生態哲学を説明、日本・国立民俗学博物館名誉教授立川武蔵教授は「仏身と仏剎」、日本・同朋大学仏教文化研究所の周夏教授は「華嚴の浄土観」を発表された。

リスランカカケラニヤ大学バーリー語と仏学研究所で修士学位を取得した紀雅雲は観音の聖なる名から着手し、如何に地球を癒すことを検討した。

台湾大学土木工程学科の李鴻源教授は仏法の宇宙法則から、霊鷲山の生命平和大学などの世界各宗教の改革の実際の仕方を取り上げ、皆で地球へ布施することを呼びかけ、宗教界の社会責任を果たすことで般若が充満する彼岸へ渡ろうと発表し、大変啓発的。国立羅東教師の簡瑛欣は生態系における活動の事例、例えば「金紙を使う習慣の変化」、「エコフレンドリー農法」、「食・農教育」を取り上げ、観音信仰が台湾民間に蘊蓄される力を証明した。

パネルディスカッションは、「観音精神は如何に現代における生態的危機をシフトする」というテーマについて論議し、日本会場では周夏教授が司会し、台湾会場では観音文化志編集委員の林美容教授が司会し、七人の講演者のほか、日本徳林寺の高岡秀暢住職、臨済宗大本山南禅寺の虎山義秀執事、観音文化志を編集する学者―陳清香、黃秀政、許文筆、羅又睿、黃雅雯の諸氏をお招きし、議論や交流を行い、大変有意義な時間を過ごした。

「願望があれば力がある!」閉会は霊鷲山グローバル百八観音文化総会の指導係の広純法師と顧問の高岡秀暢法師それぞれ台湾と日本を代表して閉会挨拶した。コロナが収まったら、シンポジウムも無事に毎回開催され、観音様の大なる愛を届け、内在なる初心と気づきに戻るようと述べた。最後に来年の第五回観音文化国際シンポジウムで再会することを期待し、来年の観音寺巡礼、映画や芸術イベントなどを参加し、観音様の化身になることを皆一同で願う。

(Courtesy of LJM)

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